べらぼう 2話 吉原細見「嗚呼御江戸」あらすじ(1月12日放送)
べらぼう 1話までのあらすじ
蔦重、吉原細見に注目
べらぼう 1話では蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)は、岡場所に遊客を奪われつつある吉原の活気を取り戻すため「吉原細見(よしわらさいけん)」、つまり「吉原のガイドブック」に目をつけます。
2話の吉原細見「嗚呼御江戸」(よしわらさいけんああおえど)で、蔦重が特に注目するのは「吉原細見」の最初に載せる「序」の部分です。
「吉原細見」の「序」を平賀源内に依頼
そして蔦重はこの「序」を当時江戸で有名な平賀源内(安田顕)に書いてもらってはどうかと、地本問屋の鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)に提案します。
一方で、長谷川平蔵(中村隼人)が取り巻きの者を連れて引手茶屋である蔦屋を訪れます。花魁道中(おいらんどうちゅう)で一目惚れした松葉屋の花魁・花の井(小芝風花)と初会をするためです。
べらぼう 2話 ネタバレ(1月12日放送)
蔦重 「吉原細見」の改(あらため)に
蔦重は鱗形屋孫兵衛から「吉原細見」の改(あらため)となることを請けて、1774(安永3)年春に「細見嗚呼御江戸(さいけんああおえど)」を刷り上げます。
現代風に言えば蔦重は春と秋に刊行される季刊「吉原ガイドブック」の編集長を出版社から任されて発行をしたことになります(改とは「改役(あらためやく)」や「改所(あらためどころ)」とも言われます)。
「細見嗚呼御江戸」(さいけんああおえど)の完成
蔦重は、潰れた見世が黒く塗りつぶされていたり、すでにいなくなった女郎の名前が残っている「吉原細見」を、持ち前の情報収集力で最新の情報にアップデートします。
しかし「細見嗚呼御江戸」はそれなりには売れましたが、このガイドブックを持って吉原に遊客が戻ってくるまでには至りませんでした。
「吉原細見」のこだわり 遊女の位付け・揚代・芸者の名前など
この「吉原細見」のアップデートをするために、蔦重は生まれ育った吉原の土地勘や知己を生かしたことは言うまでもないでしょう。蔦重にとって吉原のどこの見世にどんな女郎がいるかと言うことは、朝飯前だったのかもしれません。
遊女屋や遊女の源氏名はもちろんのこと、位付け・揚代(女郎屋に支払う料金)・芸者や茶屋の名前、吉原オリジナルのイベント日である「紋日(もんび)」なども詳細に紹介されていました。
「紋日」には6月末の「玉菊燈籠(たまぎくどうろう)」や、8月1日から1ヶ月にわたって行われるの「俄(にわか)」などについて掲載されており、花魁と遊ぶために支払う揚代も高くなったと言われています。
べらぼう 田安賢丸(たやすまさまる)の登場
一方、「べらぼう」の2話では、徳川家の人たちが登場します。御三卿と呼ばれる、徳川吉宗の子孫たちです。
その中でも注目するべきは田安賢丸(たやすまさまる)(寺田心)です。一橋治済(ひとつばしはるなり)(生田斗真)と老中の田沼意次(渡辺謙)が人形浄瑠璃を披露する趣向に、田安賢丸は反発します。
武家が励むべきは学問と武芸であると、のちに学校で使われている歴史の教科書でもおなじみの「寛政の改革」を推し進める老中・松平定信の片鱗を見せます。
なお、べらぼうのあらすじとネタバレを一気に読みたいという方は、「2025年大河ドラマべらぼうの全話あらすじとネタバレ一覧」という記事の、「べらぼう 各話あらすじとネタバレ解説」という項目を参考にしてください。
べらぼう 2話に登場する用語(1月12日放送)
1月12日に放送される大河ドラマ「べらぼう」2話に登場する用語集です。各用語はあいうえお順の「べらぼう 用語集」のページにリンクしています。ドラマを視聴する際の参考にしてください。
- 吉原細見(よしわらさいけん)
- 改(あらため)
- 地本問屋(じほんどんや)
- 初会(しょかい)
- 紙花(かみばな)
- 瀬川(せがわ)
- 南鐐二朱銀(なんりょうにしゅぎん)
- 御三卿(ごさんきょう)
- 田安家(たやすけ)
そのほかの分からない単語につきましては、五十音順になった「べらぼう 用語集」の記事を参考にしてください。
また「吉原細見」については「べらぼう 吉原細見とは 細見嗚呼御江戸・一目千本・籬の花・名華選」という記事で、「南鐐二朱銀」については「べらぼうの南鐐二朱銀(なんりょうにしゅぎん)をわかりやすく説明」という記事で、「御三卿」については「べらぼう 御三卿(ごさんきょう)とは 家系図でわかりやすく説明」という記事で詳細を説明しています。
べらぼう 2話 主な登場人物・キャスト・役柄
ナレーション・語り
役名 | キャスト | 役柄 |
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九郎助稲荷 (くろすけいなり) | 綾瀬はるか | 吉原の南東の隅にあるお稲荷さん |
板元・出版関係者
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
蔦屋重三郎 (つたやじゅうざぶろう) | 横浜流星 | 引手茶屋「蔦屋」の奉公人兼貸本屋の店主。吉原細見「嗚呼御江戸」の改 |
唐丸 (からまる) | 渡邉斗翔(子役) | 重三郎が火事のときに助けた少年 |
鱗形屋孫兵衛 (うろこがたやまごべえ) | 片岡愛之助 | 江戸の地本問屋「鱗形屋」の主人。吉原細見の出版を独占している |
小泉忠五郎 (こいずみちゅうごろう) | 芹澤興人 | 浅草の本屋。吉原細見の「改」を請け負っている |
吉原の親父たちとその関係者
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
次郎兵衛 (じろべえ) | 中村蒼 | 引手茶屋「蔦屋」の主人。駿河屋市右衛門の実の息子。 |
駿河屋市右衛門 (するがやいちえもん) | 高橋克実 | 引手茶屋「駿河屋」の主人。蔦屋重三郎の養父 |
松葉屋半左衛門 (まつばやはんざえもん) | 正名僕蔵 | 女郎屋「松葉屋」の主人 |
吉原の女郎たち
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
花の井 (はなのい) | 小芝風花 | 女郎屋「松葉屋」の花魁(呼出)。蔦屋重三郎の幼なじみ |
松の井 (まつのい) | 久保田紗友 | 女郎屋「松葉屋」の花魁。 松葉屋でナンバー2の女郎 |
うつせみ (うつせみ) | 小野花梨 | 女郎屋「松葉屋」の座敷持。 松葉屋でナンバー3の女郎 |
とよしま (とよしま) | 珠城りょう | 松葉屋の番頭新造 |
江戸市中の人たち
役名 | キャスト | 役柄 |
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平賀源内 (ひらがげんない) | 安田顕 | 「貧家銭内(ひんかせんない)」。吉原細見「細見嗚呼御江戸」の「序」を執筆 |
小田新之助 (おだしんのすけ) | 井之脇海 | 平賀源内の弟子 |
平沢常富 (ひらさわつねまさ) | 尾美としのり | 江戸留守居役の秋田藩士 |
幕政に関わる人たち
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
長谷川平蔵 (はせがわへいぞう) | 中村隼人 | 花の井と遊びたい旗本。「本所の銕(てつ)」とも呼ばれている |
田沼意次 (たぬまおきつぐ) | 渡辺謙 | 幕府の老中として財政を担当している |
松平武元 (まつだいらたけちか) | 石坂浩二 | 幕府の老中首座。「白眉毛」ともいわれる |
松平康福 (まつだいらやすよし) | 相島一之 | 幕府の老中 |
松平輝高 (まつだいらてるたか) | – | 幕府の老中 |
徳川家の人たち
役名 | キャスト | 役柄 |
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一橋治済 (ひとつばしはるさだ) | 生田斗真 | 御三卿・一橋家の当主 |
田安治察 (たやすはるあき) | 入江甚儀 | 御三卿・田安家の当主 |
清水重好 (しみずしげよし) | 落合モトキ | 御三卿・清水家の当主 |
田安賢丸 (たやすまさまる) | 寺田心 | 田安治察の異母弟でのちの松平定信 |
べらぼう 2話 蔦屋重三郎 何才?
べらぼう 2話の時代は江戸時代中期の1774(安永3)年春ごろのお話です。
このとき蔦屋重三郎は25才、田沼意次は56才、田安賢丸(のちの松平定信)は16才ですと言う設定です(いずれも数えの年齢)。「べらぼう 年表」の記事と合わせてご確認下さい。
