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べらぼうの若木屋とは?
べらぼうで若木屋が登場するお話
2025年NHK大河ドラマべらぼうに登場する若木屋(わかぎや)とは、吉原遊郭内にある中見世(なかみせ)の主人です。若木屋が登場するお話は、主に以下の3つのお話です。
べらぼう 若木屋の役柄
べらぼう10話
若木屋は吉原遊郭の中見世を営んでおり、蔦屋重三郎(横浜流星)のライバルである西村屋与八(西村まさ彦)や、その改である小泉忠五郎(芹澤興人)がひいきにしています。
べらぼう11話
そのせいか若木屋は、吉原遊郭で蔦屋重三郎をひいきにする引手茶屋の駿河屋市右衛門(高橋克実)や、大見世の大文字屋市兵衛(伊藤淳史)とそりが合いません。
今後は蔦屋重三郎が発行する吉原細見に手を貸すことはなく、江戸市中の地本問屋である西村屋の方についていくと、駿河屋や大文字屋と袂を分かちます。
べらぼう 12話
また吉原の紋日である「俄」のときに集客を図ろうとした時は、大文字屋と対抗して初日から最終日まで踊り通します。
大見世・中見世・小見世・切見世
吉原の女郎屋のランク
大河ドラマ「べらぼう」において若木屋は中見世であり、大文字屋は切見世上がりの大見世という設定です。実は吉原の女郎屋には種類があり、基本的には大見世・中見世・小見世の3つのランクに分けられていました。
大見世が最も格上で、次に中見世・小見世という順番になります。以下ではそれぞれの見世の違いを簡潔に紹介します。
大見世(おおみせ)
- 大見世の女郎である花魁と遊ぶための揚代は最低でも金二分(94,000円)は必要
- 女郎が顔を見せるための顔見世(張見世)の籬は「惣籬(そうまがき)」。女郎の体全体を籬が覆っている
中見世(なかみせ)
- 中見世の女郎と遊ぶためには最低でも金二朱(23,500円)の揚代が必要で、金二分が必要となる女郎もいた
- 女郎が顔を見せるための顔見世の籬は「半籬(はんまがき)」。向かって右上4分の1程度が空いている
小見世(こみせ)
- 小見世の女郎はほとんどが金二朱が必要。たまに金一分(47,000円)を必要とする女郎もいた。
- 女郎が顔を見せるための顔見世の籬は「惣半籬(はんまがき)」。下半分だけに格子が組まれている。
切見世(きりみせ)とは
実は吉原には大見世・中見世・小見世のどれにも属さない見世があって、切見世(きりみせ)や河岸見世とも呼ばれる最低ランクの見世です。これらの見世は吉原の「お歯黒どぶ」沿いに存在しました。
切見世の「切」という字は「時間を切り売りする」という意味から来ており、切見世女郎の揚代は百文(4,000円)程度であったと言われています。
著:森下 佳子, 編集:NHK出版, 読み手:NHKドラマ制作班
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