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藤吉郎の苗字は「木下」 木下雅楽助から 豊臣兄弟! 池松壮亮

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木下藤吉郎の「木下」苗字はどこから来ているのか?

豊臣兄弟!の藤吉郎に「木下」の苗字が許されるのは第4話から

NHKの2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」で登場する藤吉郎(池松壮亮)の最初の苗字は「木下」です。

「豊臣兄弟!」の第4話「桶狭間」では織田信長(小栗旬)と今川義元(大鶴義丹)の間で1560(永禄3)年に行われた「桶狭間の戦い」が描かれます。この戦で藤吉郎は戦功が認められて、足軽組頭への昇進と「木下藤吉郎秀吉」の名前が与えられることになります。

由来が錯綜する木下藤吉郎秀吉の「木下」苗字

実在した豊臣秀吉が最初に名乗った苗字は「木下」であることが有名です。実際のところ「藤吉郎」と呼ばれた頃の豊臣秀吉の「木下」という苗字はどこから来ているのでしょうか?

例えば江戸時代前期に徳川将軍家の旗本・土屋知貞が編纂した「太閤素性記」では秀吉の父が「木下弥右衛門」であったことから「木下」の苗字が由来すると伝えています。

また江戸時代中期に武内確斎が編纂した「絵本太閤記」では、秀吉が信長に仕官を直訴した場所が大きな木の下であったことから「木下」を苗字とした記されています。

木下藤吉郎秀吉の「木下」苗字は織田一族の木下雅楽助から由来

しかし「豊臣兄弟!」で時代考証を担当されている黒田基樹さんの著作「羽柴秀吉とその一族」によると、藤吉郎が足軽だった時期に寄親であった木下雅楽助(きのしたうたのすけ)から「木下」の苗字をもらった可能性が高いと指摘されています。

そもそも木下雅楽助は、信長家臣としては決して著名な人物ではない。「信長公記」には二か所にしかみえていないし、「太閤記」にはみえていない。そのようにほとんど知られていない人物を、ここに登場させ、それから苗字を与えられた、とする内容は、創作できないことと思われる。それだけにこの内容は、真実味があるととらえられる。さらにあとで触れるが、木下雅楽助とは、別のつながりもみられた。秀吉が木下苗字を称したのは、寄親であった木下雅楽助から与えられた、と考えてよいだろう。

黒田 基樹. 羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで (角川選書) (pp. 95-96). (Function). Kindle Edition.

木下雅楽助は織田家の家臣といって織田一族の1人です。その人物から苗字をもらえるということは、出自が低かった藤吉郎にとっては名誉のあることであったと考えられます。

寧々の実兄・木下家定の「木下」苗字は木下藤吉郎秀吉から由来

木下藤吉郎秀吉の「木下」苗字は、秀吉の正室・寧々(浜辺美波)の実兄・木下家定の「木下」から来ていると考えられることもあります。

しかし上述した黒田基樹さんの著作「羽柴秀吉とその一族」によると、むしろその順序は逆です。木下藤吉郎秀吉が「木下」という苗字を名乗ったことで、家定の方が藤吉郎の「木下」苗字をもらった可能性が高いと指摘されています。

木下苗字は、秀吉から与えられたものと捉えられ、「寛永諸家系図伝」(刊本十四巻八十頁)にも、そのように記されている。家定についての所見が少ないため、授与された時期は判明しないが、おそらく秀吉がそれなりの所領を有するようになった段階で、秀吉の家臣になったと思われ、その際に秀吉から木下苗字を与えられたのではないかと思われる。

黒田 基樹. 羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで (角川選書) (pp. 107). (Function). Kindle Edition.

藤吉郎 苗字 関連記事と参考文献

藤吉郎 苗字 関連記事

大河ドラマ「豊臣兄弟!」では弥右衛門という名前になっており、豊臣秀吉の父とされる人物については下記の記事でも紹介しています。

また織田一族の木下雅楽助については下記の記事で詳しく紹介しています。

藤吉郎 苗字 参考文献

今回の記事は下記の書籍を参考としています。

NHK出版
¥1,540 (2026/02/25 01:06時点 | Amazon調べ)
著:黒田 基樹
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