しごろくとは四五六という彫師の名前
四五六の役柄
NHKの2025年大河ドラマ「べらぼう」の17話「乱れ咲き往来の桜」で「しごろく」とは人の名前のことで、肥後克広さん扮する「四五六」という江戸市中に住む腕利きの彫師です。
「耕書堂」の蔦屋重三郎(横浜流星)は、「新撰耕作往来千秋楽(しんせんこうさくおうらいせんしゅうらく)」という往来物を出版するための板木を作ってもらうよう、彫師の四五六に依頼します。
四五六はべらぼう7話にも登場
ちなみに四五六はすでにべらぼう7話 好機到来『籬(まがき)の花』ですでに登場しています。
このとき蔦屋重三郎は、吉原細見「籬の花」を従来の細見と比べて、ページ数を少なくした上に、1ページあたりの情報量を増やすという、彫師の常識では考えられない、いわば「無茶振り」の板木の注文を四五六にお願いしています。
往来物の板木作りを手伝う四五六
蔦重の「往来物」を潰そうとする江戸市中の地本問屋たち
江戸市中の地本問屋たちは、蔦重が「往来物」の出版を手がけるという噂を聞きつけ、あちこちに根回しを始めます。その1つが出版物の板木を彫ることを生業とする彫師・四五六に圧力をかけることです。
「蔦重が板元となっている出版物の板木を手がけると江戸市中の地本問屋との取引を切る」と、鶴屋喜右衛門(風間俊介)や西村屋与八(西村まさ彦)は脅しをかけますが、当の四五六はどこ吹く風。
蔦重の注文を引き受ける四五六
結局、四五六は蔦重からの注文を引き受け、「新撰耕作往来千秋楽」という新潟の豪農・長谷川が執筆した往来物の板木を作ることになります。
この裏には蔦重が毎年必ず支払うと約束した年間二十両(約376万円)の契約金と、蔦屋重三郎の人から愛されるキャラクターが絡んでいるようです。
しかしこのことは日本橋通油町で地本問屋を営み、往来物を主力商品としている「丸小(まるこ)」とも呼ばれる丸屋小兵衛(まるやこへえ)の屋台骨を揺るがす事態に発展します。
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