べらぼう 見附(みつけ)と見附内(みつけうち)わかりやすく説明

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江戸城における見附と見附内

見附・見附内は一種の軍事施設

べらぼう 14話に登場する見附(みつけ)と見附内(みつけうち)という言葉が登場します。見附とは江戸城の城門の側に設けられた関所で、見附内とはその見附の内側にあたる区域のことを指します。

見附も見附内も江戸城の防衛のために設けられた一種の軍事施設です。べらぼうに登場する吉原遊廓の大見世の主である大文字屋市兵衛(伊藤淳史)は、見附内に屋敷を買おうとしますが、その権利を取り消されてしまうというあらすじです。

見附とは?

見附の役割

防御の強化

  • 江戸城外郭にある城門のうち、特に重要な門には「枡形門(ますがたもん)」という二重の門構造が採用され、敵の侵入を防ぎやすくなっていた。
  • 「見附」は、こうした城門に設けられ、城への侵入者を監視し、敵の動きを早期に察知する役割を果たした。

監視・取り締まり

  • 江戸城の外堀沿いの主要な門に設置され、武士や町人が城内に出入りする際に取り締まりが行われた。
  • 城門警備のため、門番(番士)や大名の家臣が配置され、身分証(通行手形)を確認することもあった。

通行の制限

  • 江戸城内(本丸・二の丸・三の丸)への通行が許可制であったため、見附での取り締まりが非常に重要だった。

江戸城の主な見附(門)

江戸城には、以下のような主要な「見附」が設けられていました。

これらの見附は、江戸城への出入り口となる城門であり、城下町の要所に配置されていた。見附の名は、現在の東京の地名(赤坂見附、市ヶ谷見附など)としても残っている。

見附名現在の地名・駅特徴
四谷見附四ツ谷駅周辺甲州街道の要所
赤坂見附赤坂見附駅周辺江戸城外堀にある交通の要衝
市ヶ谷見附市ヶ谷駅周辺江戸城の西側防衛の拠点
牛込見附牛込神楽坂駅周辺西側の防衛ラインの一部
霞ヶ関見附霞が関周辺政府機関の近く、防衛拠点
新橋見附新橋駅周辺江戸の南側防衛ライン

「見附内(みつけうち)」とは?

特徴

  • 見附門を通過した先にある区域であり、江戸城の外堀と内堀の間に位置していた。
  • 通常の城下町とは異なり、厳格な管理がされていたエリア であった。
  • 幕府直属の施設や武家屋敷が集中 しており、一般の町人が自由に出入りできる場所ではなかった。

見附内にあった主な施設

  • 武家屋敷: 江戸幕府の要職に就く旗本や御家人の屋敷が多く配置されていました。
  • 番所(警備所): 門の警備を担当する役人や番士の詰め所がありました。
  • 大名屋敷: 参勤交代の際に、大名が一時的に滞在するための屋敷が置かれることも。
  • 役所: 幕府の行政施設(町奉行所など)が設けられる場合も。

見附内は「特定の身分の者が住む区域」であり、厳格な管理のもとで維持されていました

「吉原者」に厳しい見附内

見附内は主に武士が集住する場所で、町人も必要に応じて住むことはできました。

しかし「吉原者」として市民(士農工商)の身分から外れているとされている、大文字屋市兵衛は見附内の土地を買う権利は認められていませんでした。

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