べらぼう 5話 蔦に唐丸因果の蔓 あらすじ(2月2日放送)
べらぼう 第4回までのあらすじ
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蔦重に鱗形屋からお抱えの「改」にするというオファーが
5話の蔦に唐丸因果の蔓(つたにからまるいんがのつる)では、吉原細見「細見嗚呼御江戸(さいけんああおえど)」と、遊女評判記「一目千本(ひとめせんぼん)」を世に送り出した後も、蔦重(横浜流星)は引手茶屋の仕事をしながら、「改(あらため)」(編集責任者)の仕事も続けています。
ある日、鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)から手紙が届きます。手紙には鱗形屋で抱える「改(あらため)」にならないかと書かれています。
蔦重が大手出版社の正社員編集長に?
つまり現代風にいうと、「べらぼう」4話までの蔦重はフリーランスの立場で、「吉原ガイドブック」の編集責任者をしていたのです。
鱗形屋からの手紙は「大手老舗の出版社の正社員として雑誌の編集長をしないか?」というオファーにあたります。
平賀源内 鉄の精錬事業が頓挫
そんな時、平賀源内(安田顕)がボロボロの姿になって蔦屋に現れます。聞けば平賀源内は秩父の鉱山で、鉄の精錬を行っているとのこと。しかしいくら年月をかけて鉱山を開発しても、売り物になるような鉄はできません。
ただ源内は失敗の中ですでに新しいビジネスチャンスを見つけていました。鉄の精錬に必ず必要となる炭焼きの炭に目をつけたことを蔦重に明かします。
べらぼう 5話 ネタバレ
お抱えの「改」になることは板木をあきらめること
「べらぼう」5話では、鱗形屋から蔦重を正社員として雇ってやるという知らせがあったことから始まります。しかし蔦重はこの話を蹴ります。
なぜなら蔦重の夢は地本問屋の板元となること。現代風に言えば、異業種から雑誌の出版業界に参入することで、正社員になることではないからです。
鱗形屋のお抱えになることは、正社員として給料は保証されるものの、作った板木(はんぎ)はすべて地本問屋である鱗形屋のものになります。
板木がなければ地本問屋になれない
板木は出版物を大量に印刷するためのものです。大量の本を印刷することができなければ、地本問屋などには絶対になれません。
よって視聴する人によっては、鱗形屋孫兵衛の申し出はありがたいと感じるかもしれませんが、蔦重にとっては最悪の申し出でした。
独立志向の強い蔦重にはとても受け入れられないオファーです。
平賀源内 田沼意次に炭の販売事業の資金を借りる
一方、鉄鉱山の開発事業でボロボロになっていた平賀源内はどうなったのでしょうか。源内は田沼意次の屋敷を訪れ、炭の販売に必要な資金である五百両(約9,400万円)を求めます。
田沼意次は源内の申し出を了承し、逆に源内に礼を述べます。商業が盛んになり民が潤うと、幕府の税収入も自ずと増えるからです。
印旛沼干拓事業でおなじみ 経済通の田沼意次
田沼意次といえば、老中の在任中に印旛沼干拓事業を行ったことが有名です。平賀源内が事業のためとはいえ、五百両もの資金を快く貸すというエピソードは、田沼がいかに経済政策に通じていたかを表すエピソードであると言えるでしょう。
べらぼう 5話 用語(2月2日放送)
2月2日に放送される大河ドラマ「べらぼう」第5回に登場する用語です。ドラマを視聴する際の参考にしてください。
- 板木(はんぎ)
- 株(かぶ)
- 書物問屋(しょもつどんや)
- 同心(どうしん)
- のれん分け(のれんわけ)
そのほかの分からない単語につきましては、五十音順になった「べらぼう 用語集」の記事を参考にしてください。
板木(はんぎ)
木版印刷を行うために文字や図様を彫刻した板。「版木」とも書き、彫板(えりいた)または形木(かたぎ)とも言います。
株(かぶ)
商工業者の同業組合である「株仲間」の営業権のこと。その業種ごとの株がなければ、商人はその商売を始めることはできませんでした。
書物問屋(しょもつどんや)
江戸時代に漢籍(漢学の書物)・辞典・薬学・医学・天文学など、いわゆる「かたい本」を扱っていた問屋のこと。
これに対して錦絵や草双紙などの娯楽用の絵入り本を出版・販売した問屋は地本問屋(じほんどんや)。蔦重が新規参入したいと考えているのは地本問屋の方。
同心(どうしん)
主に江戸市中の治安維持や犯罪捜査を担当とした幕府の下級役人のこと。将軍に直接拝謁できない「お目見得」以下の御家人が同心の役職についていました。
のれん分け(のれんわけ)
のれん分け(のれんわけ)とは、日本において、奉公人が主家から独立して出店をすること。主家と同一またはそれに近い屋号を染め抜いたのれんの使用を認めたことから来ています。