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五郎蔵の手袋で毒殺された徳川家基
べらぼう 15話「死を呼ぶ手袋」の五郎蔵
NHKの2025年大河ドラマ「べらぼう」に登場する五郎蔵(ごろぞう)とは、手袋作りをする職人のことです。五郎蔵は凝った細工ができる職人として江戸市中では評判で、その評判を聞きつけた老中・田沼意次(渡辺謙)は「西の丸様」である徳川家基が鷹狩りの際に使用する手袋を、この五郎蔵に命じて作らせます(べらぼう 15話)。
ちなみにこの手袋作りを田沼意次に進言したのは、冨永愛さん扮する大奥総取締の高岳(たかおか)という女性です。
べらぼう 16話「さらば源内、見立ては蓬莱」の五郎蔵
しかしその鷹狩りの直後、徳川家基は急死します。徳川家治の依頼で家基の死の真相を調べる田沼意次は、五郎蔵に作らせた手袋に毒が仕込まれているという報告を平賀源内から知ります。
田沼意次は五郎蔵が作った手袋に毒などを仕込んだ覚えはなく、大奥にいる高岳や家治の養女で松平定信(寺田心)の妹である種姫の手に渡った時点で、毒が塗り込まれたという線が濃厚になります(べらぼう 16話)。
しかし「将軍の後継ぎが毒殺された」という世間からの風聞を恐れ、田沼意次は調査を打ち切って家治には家基は病死として報告します。
