べらぼう 4話 「雛形若菜の甘い罠」あらすじ(1月26日放送)
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白河松平家との養子縁組を断ろうとする田安賢丸
4話 の「雛形若菜の甘い罠」では、1774年(安永3)年秋、御三卿の1つである田安家の当主・田安治察(たやすはるあき)が死去します。
治察の弟である田安賢丸(たやすまさまる)(寺田心)は、田安家を守るために、白河松平家に養子として迎えられることを断ることを決意。
「西の丸の爺」を味方につける賢丸
そこで賢丸はかつて「白眉毛」とあだ名され、かつて西の丸老中で、今は老中首座を務めている松平武元(まつだいらたけちか)(石坂浩二)に協力を求めます。
その武元は江戸城の「奥」(将軍のプライベートスペース)では、「表」(将軍の執務をとるスペース)の老中の権威にも匹敵する大奥総取締役の高岳(冨永愛)に将軍・徳川家治(眞島秀和)への口添えを依頼します。
蔦重 錦絵(にしきえ)作りにチャレンジ
一方、遊女評判記「一目千本(ひとめせんぼん)」で吉原に遊客を取り戻した蔦重には、錦絵作りをやらないかと吉原の女郎屋や引手茶屋の主人たちに誘われます。
オヤジたちはどうやら「一目千本」に続く、第二の集客手段を考えているようです。彼らは錦絵を制作するための費用を出しても良いと言い出します。
べらぼう 4話 ネタバレ(1月26日放送)
田安賢丸の白河松平家の養子縁組が本格化
「べらぼう」の4話では徳川家とその御一門の権力闘争がますます激しくなります。田安賢丸は八代将軍・徳川吉宗の孫で御三卿の出身ですから、将軍継嗣(将軍の後継ぎ)にもなれるほどの人物です。
しかし白河松平藩は徳川家の親藩ですが、将軍家から見ると一大名に過ぎません。わざわざ己の身分を下げるような養子縁組などしたくなかったことは容易に想像がつきます。
田安賢丸、将軍の夢がついえる
しかし田沼意次の一計で賢丸は田安家に戻れなくなり、白河松平家と養子縁組をすることになります。このため賢丸が崇拝する吉宗のあとを追って、徳川将軍となる夢は見事に潰れてしまったのです。
田沼のアイデアで賢丸が将軍になることをブロックされたことは、のちに田沼が幕政を退き、代わって松平定信が執政になるときの禍根となる伏線となるでしょう。
錦絵作りのスポンサーは呉服屋に
一方、吉原の集客のために錦絵作りの資金は、吉原の親父たちが引き受けることになっていました。しかし実際のお金の出どころは「一目千本」の時と同じく、忘八どもが女郎たちからに命じた入銀でした。
自分のやってる錦絵作りはかえって女郎たちの首を絞めることに気づいた蔦重は、錦絵を制作するための資金の出し手を呉服屋に頼むことにします。
呉服屋は錦絵・歌舞伎役者・人形浄瑠璃のスポンサーも
代わりに錦絵のモチーフにする女郎には、呉服商が売りたい着物を着て絵を描くということになります。
当時、呉服商は、自分の店で扱う反物を売るために錦絵の他にも歌舞伎役者や人形浄瑠璃のスポンサーになっていたようです。
2025年春からNHKのBS時代劇で放送予定の江戸時代中期の商人を題材とした「あきない世傳(せいでん)金と銀2」でも、主人公が呉服商で歌舞伎役者や人形浄瑠璃のスポンサーになろうとするシーンが登場するでしょう。
雛形若菜初模様は唐丸が描いたのか?
そして錦絵の描き手となる絵師も磯田湖龍斎(鉄拳)に決まります。磯田湖龍斎といえば「雛形若菜初模様」の作者として有名で、その作品は東京国立博物館にも所蔵されています。
「べらぼう」第4回では、湖龍斎が描いた「雛形若菜初模様」の下絵が水びたしになってしまうというアクシデントが発生。しかしびしょ濡れの下絵を見た唐丸(からまる)が、正確に写しとって元の下絵と同じものを描き上げてしまいます。
べらぼう 4話 用語(1月26日放送)
1月26日に放送される大河ドラマ「べらぼう」4話に登場する用語集です。ドラマを視聴する際の参考にしてください。
- 西の丸老中(にしのまるろうじゅう)
- 錦絵(にしきえ)
- 板元(はんもと)
- 雛形若菜初模様(ひながたのわかなはつもよう)
- 耕書堂(こうしょどう)
- 株仲間(かぶなかま)
そのほかの分からない単語につきましては、五十音順になった「べらぼう 用語集」の記事を参考にしてください。
西の丸老中(にしのまるろうじゅう)
将軍世子、あるいは大御所付きの老中のこと。この名前は西の丸で居住する将軍の後継ぎや、将軍を辞した大御所のための家政を担当したことからきています。
錦絵(にしきえ)
江戸時代中期(18世紀半ば)に確立された多色刷りの浮世絵版画の総称です。鮮やかな色彩と精巧な技法で、錦(高級な織物)のように美しいことからこの名前が付けられました。
板元(はんもと)
現代で言うところの出版社であり、作品の企画・制作・販売を一手に引き受ける書肆(しょし = 本屋)のこと。「べらぼう」では鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)や西村屋与八(西村まさ彦)が板元に相当します。
雛形若菜初模様(ひながたのわかなはつもよう)
磯田湖龍斎が描いたとされる錦絵。吉原の高名な花魁(おいらん)を描いたもので、流行の着物や髪形などを描いたファッションブックとしての役割も持っていました。
耕書堂(こうしょどう)
蔦重が「蔦屋」から独立して始めた書商のこと。
株仲間(かぶなかま)
江戸時代に幕府や藩の許可を得て結成された商工業者の同業組合のこと。「べらぼう」では株仲間として主に地本問屋(鱗形屋・西村屋)と書物問屋(須原屋)の組合が登場します。