べらぼう 22話 あらすじ
気持ちを拗らせた恋川春町
べらぼう21話「蝦夷桜上野屁音」で北尾政演(古川雄大)に、「辞闘戦新根(ことばたたかいあたらしいのね)」をベースとした「御存商売物」という黄表紙を描かれてしまい、「筆を折る」とまで言い出した恋川春町(岡山天音)。
蔦屋重三郎(横浜流星)は励ましに行きますが、春町は気持ちをかなりこじらせているようです。根が明るい蔦重では何を言っても励ましになりません。
そこで代わりに歌麿(染谷将太)が朋誠堂喜三二(尾美としのり)に付き添ってもらって、絵の打ち合わせをするという名目で春町の屋敷を訪れます。
すると喜三二は、春町の机には「恋」・「川」・「春」・「町」の4つの漢字を偏(へん)にして、「失」という漢字を旁(つくり)にした見たことのない漢字の羅列を記した書き付けがあることに気が付きました。
田沼意知と誰袖が密談
大文字屋の花魁・誰袖(福原遥)は田沼意知(宮沢氷魚)と密会をして、松前藩が抜荷をしている証拠には何が必要か密談をしています。
琥珀のような個別の品物だけを持ち込んでも、松前藩が抜荷をしている証拠にはならないことを意知が誰袖に伝えると、誰袖は松前道廣(えなりかずき)の弟で、家老の松前廣年(ひょうろく)に抜荷をやらせてみてはと提案します。
男前の意知に身請けをしてもらいたい誰袖もいろいろと知恵を絞っているようです。
べらぼう 22話 ネタバレ
漢字遊びの青本「廓ばかむら費字盡(さとのばかむらむだじづくし)」の誕生
歌麿と喜三二に励まされた春町は「耕書堂」にやってきて、「恋」・「川」・「春」・「町」の4つの漢字を偏(へん)にして、「失」という漢字を旁(つくり)にした見たことのない漢字について解説します。
「恋」に「失」で『未練』、「川」に「失」で『枯れる』、「春」に「失」で『はずす』、「町」に「失」で『不人気』。つまりこの4つの造字は「恋川春町」という作家の根暗な本性そのものを表しているというのです。
ただこれらの造字は「小野篁歌字尽(おののたかむらむだじづくし)」という往来物をヒントにして書いたと、「皮肉屋」の恋川春町はいいます。
そこですかさず蔦重は、吉原を題材とした「春町文字」を作ることを提案。そうして出来上がったのが、漢字遊びの青本「廓ばかむら費字盡(さとのばかむらむだじづくし)」(※「ばかむら」は竹かんむりに「愚」)です。
田沼意知が蔦重を「仲間」に入れようとするも…
春町の「廓ばかむら費字盡」を披露した忘年会で、蔦重は誰袖と密会していた田沼意知と偶然出会います。しかも意知は蝦夷地の上知を検討していることを蔦重に教え、その仲間に加わらないかと誘いをかけるのです。
ただ蔦重はこのとき他のことが手いっぱいであると意知のオファーを断ることに。意知も無理強いはせず、しかし話自体は、誰袖花魁のためにも内密にするよう釘を指します。
べらぼう 22話 見どころ
- 「皮肉屋」の恋川春町が書いた漢字遊びに青本である「廓ばかむら費字盡」の完成
- 花魁の誰袖が松前藩の家老である松前廣年に抜荷をさせることを田沼意知に提案
なお、べらぼうのあらすじとネタバレ初回から一気に読みたいという方は、「2025年大河ドラマべらぼうの全話あらすじとネタバレ一覧」という記事の、「べらぼう 各話あらすじとネタバレ解説」という項目を参考にしてください。
べらぼう 22話 主な登場人物・キャスト・役柄
べらぼう 22話で登場する蔦屋重三郎・田沼意知・誰袖・土山宗次郎など、主なキャスト・役柄は以下の記事を参考にしてください。
べらぼう 22話の内容を詳しく解説
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