べらぼう 20話 あらすじ
蔦屋重三郎、大田南畝と初対面
べらぼう 18話「歌麿よ、見るが徳一炊の夢」で戯作者の朋誠堂喜三二(尾美としのり)が、吉原に「居続け」をして書いた「見徳一炊夢(みるがとくいっすいのゆめ)(通称:見徳 = みるがとく)」が、幕臣でかつ文人としても名高い大田南畝(桐谷健太)が書いた黄表紙評判記「菊寿草」において高い評価を得ます。
「見徳一炊夢」の板元である蔦屋重三郎(横浜流星)は、すっかり気をよくして大田南畝が住む御徒組屋敷へお礼を述べに。南畝は大変な貧乏暮らしであるにもかかわらず、少しも暗いところがないポジティブな性格です。
そんな明るい性格の持ち主である大田南畝から「狂歌の会(狂歌連)」に誘われ、蔦重は喜び勇んで出席します。
一橋豊千代が「西の丸様」に内定するも…
次の将軍後継者(西の丸様)が御三卿・一橋徳川家の一橋豊千代に内定したことが、老中・田沼意次(渡辺謙)から実父の一橋治済(生田斗真)に伝えられます。さらに意次は、豊千代と田安徳川家から徳川家治の養女となった種姫(小田愛結)を正室として縁組させたいという徳川家治(眞島秀和)の意向も含みおきます。
しかし豊千代の婚姻には1つ問題があります。なぜなら治済がすでに薩摩藩藩主・島津重豪の娘である茂姫と縁組をすることを約束していたからです。
そこで意次は、薩摩には自分から茂姫には豊千代の正室ではなく側室になるよう伝えておくと治済を懐柔します。
べらぼう 20話 ネタバレ
蔦重、江戸市中の地本問屋たちを仲間割れ寸前にまで追い込む
「見徳(みるがとく)」は大田南畝の「菊寿草」による高評価のおかげで、江戸っ子たちの評判になりましたが、江戸市中の本屋では取り扱うことはできません。なぜなら市中の地本問屋たちが仲間同士で、蔦重が板元になっている本は取り扱わないという取り決めをしていたからです。
しかし鶴屋喜右衛門(風間俊介)や西村屋与八(西村まさ彦)のような日本橋に店を構える大店ならまだしも、岩戸屋源八(中井和哉)のような中小の地本問屋たちにとって、蔦重が出版する流行の本を仕入れられないことは、経営に関わる死活問題でした。
地本問屋たちの足並みに乱れが生じていることを見抜いた蔦重は、大黒屋りつ(安達祐実)たちと「ある策」を用いて、江戸市中の地本問屋同士で「仲間割れ寸前」まで追い込むことに成功します。
豊千代の「西の丸」入りと種姫の排除
田沼意次・一橋治済・島津重豪の三者間で茂姫の婚姻について会談がもたれます。ここで一橋治済は「芝居」を打ち、島津重豪に茂姫は豊千代の正室でなければならないとわざとゴネるよう仕向けます。
結局、意次は治済と重豪の意見に押し切られ、薩摩の茂姫が豊千代の正室に。田安徳川家の出身であり、松平定信(かつての田安賢丸)の妹でもある種姫が将軍後継者の正室にならないことは、田沼意次にとって決して悪い話ではありません。
しかし、この豊千代と茂姫の縁組は、意次のためというより、一橋徳川家の一橋治済が、他の御三卿である田安・清水両家から余計な口出しをされずに、政治を独占する意図が透けて見えます。
べらぼう 20話 見どころ
- 蔦屋重三郎が大田南畝の主催する狂歌連に参加して「蔦唐丸(つたのからまる)」という狂名を名乗る
- 一橋治済が暗躍。一橋豊千代の「西の丸」入りと田安徳川家出身である種姫の排除
なお、べらぼうのあらすじとネタバレ初回から一気に読みたいという方は、「2025年大河ドラマべらぼうの全話あらすじとネタバレ一覧」という記事の、「べらぼう 各話あらすじとネタバレ解説」という項目を参考にしてください。
べらぼう 20話 主な登場人物・キャスト・役柄
べらぼう 20話で登場する蔦屋重三郎・大田南畝・一橋治済など、主なキャスト・役柄は以下の記事を参考にしてください。
べらぼう 20話の内容を詳しく解説
べらぼう 20話では大田南畝によって高評価が与えられた「見徳」の流通をめぐって、蔦重と岩戸屋源八が手を組みます。さらに大田南畝によって狂歌の会に参加した、蔦重は自ら「蔦唐丸」という狂名を使って狂歌を作り出します。
ドラマのキーワードとなる「見徳」・「岩戸屋源八」・「蔦唐丸」については、下記の記事を参考にしてください。
