2025年大河ドラマ べらぼう 7話 ネタバレ あらすじ

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べらぼう 7話 好機到来「籬の花」あらすじ(2月16日放送)

べらぼう 6話までのあらすじ

蔦屋重三郎が「倍売れる吉原細見」作りを始める

7話の好機到来「籬の花」では、蔦屋重三郎は地本問屋・鶴屋で行われる、地本問屋(じほんどんや)の仲間同士の会合に出席します。

そこで蔦重は、6話で重版・類版の不正を犯した鱗形屋に代わって自分が板元となって吉原細見を発行したいと述べ、「蔦屋重三郎版の吉原細見なら倍、売ってみせる」と啖呵を切ってしまいます。

それを受けて鶴屋喜右衛門(風間俊介)は、倍売れるような吉原細見を作ることができれば、地本問屋の仲間に入れていやると交換条件を了承します。

西村屋与八も吉原細見のマーケットに参入

そんなとき同じく江戸の地本問屋である西村屋与八(西村まさ彦)と、小泉忠五郎という人物を改(あらため)として自分の店でも、吉原細見作りを始めると言い出します。

さらに蔦屋重三郎に対しても「一緒に組もう」と、西村屋が作る吉原細見の改にならないかと誘われますが、蔦屋重三郎はこの提案を断ります。

蔦重が独立した板元となって「蔦屋重三郎版 吉原細見」作る決意は、相変わらず固いままのようです。

べらぼう 7話 ネタバレ(2月16日放送)

蔦屋重三郎版の吉原細見「籬の花」は本当にヒットした

鶴屋喜右衛門と地本問屋の株仲間の前で「今までの倍を売る」と宣言した蔦屋重三郎ですが、どうやってそんなことができるのでしょうか?

ですが、鱗形屋孫兵衛版の吉原細見「細見嗚呼御江戸(さいけんああおえど)」や遊女評判記「一目千本(ひとめせんぼん)」よりも、1775(安永4)年秋に刊行された、蔦屋重三郎版の吉原細見「籬の花」はヒットしたというのは史実のようです。

倍売ったのはコンテンツのおかげか?

大河ドラマ「べらぼう」7話のあらすじを読んでいると、「籬の花」花の井(小芝風花)が「五代目瀬川」の大名跡を継ぐという記事を載せて、コンテンツをより充実させたことになっています。

実際の蔦屋重三郎も「籬の花」でもコンテンツを充実させていたのでしょうが、「一目千本」よりもヒットさせた本当の理由は吉原細見の中身ではなく、外見の方にあります。

「籬の花」の工夫 レイアウトと中身の変更

実は蔦屋重三郎は「籬の花」から本のレイアウトと大きさを変え、ページ数を減らすという工夫を凝らしています。

レイアウトの変更

蔦屋重三郎版の吉原細見では、レイアウトが変更されます。吉原内部を各町ごとに上下に分け、女郎屋の並びを記すスタイルに変更します。

また本の大きさを小型(15.7cm×11cm)から中型(19cm×13cm)に変えて、読者の見やすさにこだわります

ページ数を減らす

一方で丁数(ページ数)を従来の半分に減らすという工夫も見せています。本を薄くすることで懐にしまえるという利便性が上がります。

本を薄くするというアイデアは、「べらぼう」では平賀源内の弟子・小田新之助(井之脇海)が出しています。

蔦屋重三郎が「倍売った」理由

丁数(ページ数)を減らすということは、紙の節約になり製本をするときの原価を抑えることができます。刷り上がった「籬の花」は従来の吉原細見よりも安く販売することが可能になり、蔦屋重三郎は読者層を広げることに成功したのです。

これこそが蔦屋重三郎が「倍売ってみせる」といった言葉のカラクリでした。

蔦屋重三郎が「倍売った」理由については、「べらぼう 吉原細見とは 細見嗚呼御江戸・一目千本・籬の花・名華選」という記事の、「蔦屋重三郎版 吉原細見はなぜ売れたのか?」という項目も参考にしてください。

べらぼう 7話 用語(2月16日放送)

大河ドラマ「べらぼう」7話に登場する用語の用語集です。ドラマを視聴する際の参考にしてください。

  • 鶴屋(つるや)
  • 西村屋(にしむらや)
  • 籬の花(まがきのはな)
  • 座敷持(ざしきもち)
  • 遣り手(やりて)

そのほかの分からない単語につきましては、五十音順になった「べらぼう 用語集」の記事を参考にしてください。

鶴屋(つるや)

姓は小林氏。もとは京都の書物問屋であった鶴屋喜右衛門が江戸で地本問屋として出店した板元。

「べらぼう」で鶴屋喜右衛門(風間俊介)が登場したころは草双紙・錦絵などを出版する江戸における地本問屋仲間のリーダー的存在となっていました。のちに山東京伝をプロデュースすることになります。

西村屋(にしむらや)

姓は日比野氏。宝暦年間(1750年代)から錦絵を手がけ、鈴木春信などの有名な絵師ともつながりを持ち、一代で江戸を代表する地本問屋。

籬の花(まがきのはな)

1775(安永4)年秋に蔦屋重三郎が初めて板元となって出版した吉原細見。従来の吉原細見よりも「サイズが大きい」・「ページ数が少ない」・「値段が安い」という3つの特徴を兼ね備えていました。

座敷持(ざしきもち)

6階級制に分かれていた女郎のランクのうち、上から4番目のランクの女郎のこと。座敷持の揚代(女郎屋に支払う料金)は金二分(約9万4,000円)が必要と言われていました。

大河ドラマ「べらぼう」では松葉屋のうつせみ(小野花梨)と、玉屋の志津山(東野絢香)が、座敷持の格付けを持つという設定になっています。

遣り手(やりて)

女郎屋で禿や女郎の見張りや生活の世話をする女性のこと。多くは元・女郎で「遣り手婆(やりてばば)」とも言われたそうです。

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