豊臣兄弟! 13話 あらすじ
慶は美濃・斎藤家の重臣の妻だった
小一郎(仲野太賀)は織田信長(小栗旬)から勧められ、安藤守就(田中哲司)の娘・慶(吉岡里帆)と結婚することを受け入れます。
しかし慶はどこか陰のある女性で、寧々(浜辺美波)や前田利家(大東駿介)たちは小一郎の結婚を素直に喜べない様子。
それもそのはずで実は慶は斎藤家に仕える重臣だった男性の妻で、1567(永禄10)年に織田信長が稲葉山城を陥落させたとき(第9話「竹中半兵衛という男」)に戦死していました。
慶にしてみると織田家の家臣である小一郎はいわば亡き夫の「仇」にあたり、再婚には応じたものの小一郎に対して心を開く気は全くありません。
金ヶ崎城で「浅井長政 裏切り」の報せを受ける織田信長
1570(永禄13)年、織田信長が小競り合いが起きたことを理由に、3万もの大軍を自ら率いて若狭国に向かいます。
実は若狭への進軍は口実に過ぎず、信長の本当の狙いは越前国の大名・朝倉義景を討伐することでした。若狭ではわずか数日で武藤友益(むとうともます)を撃破すると、全軍を越前方面に展開。
織田軍が金ヶ崎城に着陣し、翌朝には朝倉の本拠地である一乗谷(いちじょうだに)に攻め込もうとしたその夜、織田家と同盟していたはずの北近江の大名・浅井長政(中島歩)が信長を裏切ったという知らせが届けられるのでした。
豊臣兄弟! 13話 ネタバレ
後半生の慈雲院は「秀長ファミリー」の家長代行だった
小一郎(仲野太賀)が織田信長(小栗旬)に勧められてお見合い結婚をした慶(吉岡里帆)は、豊臣秀長の正妻(正室)・慈雲院(じうんいん)をモデルにしています。
「豊臣兄弟!」の第13話のあらすじを読むと、慶は再婚した小一郎に対して、全く心を開く気はありません。
しかし実在した慈雲院の後半生を見ると「大和大納言家」とも呼ばれた「秀長ファミリー」の家長代行として、ファミリーの人々をよくサポートしたと考えられています。
例えば、豊臣秀長が1590(天正18)年ごろから病気がちになると、慈雲院は興福寺や春日大社など大和国にあった寺社に対して、たびたび病気平癒の祈願を依頼。回復したあかつきには家臣の横浜良慶(横浜一庵)を通して、協力した寺社に対して大和国にあった領地の返還をするよう指示をしています。
また豊臣秀長が1591(天正19)年1月21日に病死したのち、後継者である豊臣秀保は同年2月に「秀保の妻(一部では「豊臣おみや」と呼ばれている女性)」ともに上洛。
このとき秀保とその妻はともに若年であったせいか、慈雲院が「秀長ファミリー」の家長として豊臣秀吉のもとに2人を引率するという形になっていたようです。
宮部継潤が登場
「豊臣兄弟!」の第13話では浅井家の家臣として宮部継潤(ドンペイ)が登場します。
登場時こそ浅井家の家臣ですが、のちに織田家に寝返り、羽柴秀吉の与力として配属されやがては因幡国の統治を任されるほどの重要な存在となります。
元は比叡山の僧侶あるいは僧兵で「善祥坊」と呼ばれた宮部継潤の人生を振り返ると、豊臣秀吉ほどではありませんが下剋上で成り上がった典型的な戦国武将と言えるでしょう。
なお、大河ドラマ「豊臣兄弟!」のとあらすじとネタバレを1話から最終回まで一気に読みたいという方は、「豊臣兄弟! ネタバレ あらすじ 最終回まで 2026年大河ドラマ」という記事を参考にしてください。
豊臣兄弟! 13話 キャスト 相関図
豊臣兄弟! 13話 キャスト 相関図
大河ドラマ「豊臣兄弟!」の13話に登場する人物のキャスト一覧とその相関図です。
豊臣兄弟! 全体のキャスト 相関図
大河ドラマ「豊臣兄弟!」全体のキャスト 相関図については下記の記事が参考になります。
また「豊臣兄弟!」のキャスト 相関図の中でも豊臣家の人たちだけにしぼったものについては下記の記事が参考になります。
豊臣兄弟! 13話 関連記事と参考文献
豊臣兄弟! 13話 関連記事
「豊臣兄弟!」で吉岡里帆さんが演じる慶のモデルとなった、豊臣秀長の正室(正妻)・慈雲院は実名も出自も不明で、前半生は何をしていた人なのかほとんど分かっていません。
ただ慈雲院の後半生については比較的、その動向が明らかになっています。その慈雲院の後半生の動向を示す年表については下記の記事で紹介しています。
またドンペイさんが演じる宮部継潤は、これから豊臣兄弟とその家族の人生に深く関わっていくことになります。宮部継潤と豊臣家の間にどのような関わりがあったかは下記の記事が参考になるでしょう。
豊臣兄弟! 13話 参考文献
今回の記事は下記の書籍を参考としています。これらの著作の著者のうち、黒田基樹さんと柴裕之さんは大河ドラマ「豊臣兄弟!」で時代考証を担当されています。
