豊臣兄弟!の寧々(ねね)とは
豊臣兄弟!の寧々とは
NHKの2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」で浜辺美波さん演じる寧々(ねね)(1549~1621年)とは、のちに豊臣秀吉となる藤吉郎(池松壮亮)の正妻(正室)で、北政所(きたのまんどころ)あるいは高台院(こうだいいん)と呼ばれた女性です。
寧々は大坂夏の陣(1615年)で滅亡した豊臣家滅亡後もなお、豊臣秀吉やその一族の菩提を弔い続けたと言われています。
豊臣兄弟 寧々の役柄
豊臣秀吉の正妻。秀吉が関白に就任したのちは北政所(きたのまんどころ)と称される。
負けず嫌いの性格で、夫の秀吉とともに出世街道を駆け抜ける。
やがて庶民の娘から“戦国のファーストレディ”へと昇りつめる。
浜辺美波さん プロフィール
2000年8月29日生まれ。石川県出身。
11年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションニュージェネレーション賞を受賞。17年に映画『君の膵臓をたべたい』で第41回日本アカデミー賞 新人俳優賞などを受賞。20年には映画『思い、思われ、ふり、ふられ』、ドラマ「アリバイ崩し承ります」で第45回エランドール賞 新人賞を受賞。23年公開の映画『シン・仮面ライダー』『ゴジラ-1.0』でヒロインを務めるとともに、NHK連続テレビ小説「らんまん」でヒロインの槙野寿恵子を演じ大きな注目を浴びた。また同年末の「第74回紅白歌合戦」で司会の大役を務めた。
豊臣兄弟!寧々の出自・子供・親戚関係について
寧々と秀吉の結婚と養子たちについて
寧々の実父と実母は杉原道松とその妻・朝日殿ですが、浅野長勝・七曲殿夫妻の養女に出されています。1565(永禄8)年に秀吉と結婚したときには、杉原家の娘ではなく浅野家の養女という立場です。
また2人の子供に関して言えば、1996年に放送されたNHK大河ドラマ「秀吉」では、寧々は秀吉の子を妊娠したものの、死産を経験したことで子供が産めない体になったという設定でした。
実在した寧々がなぜ秀吉との子供を残せなかったのかその理由は分かりません。ただ秀吉・寧々夫妻はその間に4人の養子(於次丸秀勝・ごう・小姫・秀俊)を迎えていることが分かっています。
名前 | 生年と死没年 | 説明 |
---|---|---|
秀勝 (ひでかつ) | 1567~1585年 | もとは織田信長の五男・於次丸(おつぎまる)。1580年ごろには養子になっていたと考えられる。 |
ごう (ごう) | 1574~1634年 | もとは前田利家の娘。1579年までには養子になっていたと考えられる |
小姫 (おひめ) | 1586?~1591年 | もとは織田信雄の娘。1587~1588年ごろに養子になっていたと考えられる |
秀俊 (ひでとし) | 1582~1602年 | もとは寧々の兄・木下家定の五男・金吾。1584年に養子になる。のちの小早川秀秋 |
寧々と秀吉は結婚前から親戚関係だった
寧々は秀吉と結婚したことから、結婚前の2人は「赤の他人」同士であると考えられがちです。
しかし実際には秀吉の母・なか(坂井真紀)の妹が、寧々の実家である杉原家に嫁いでいることから、寧々と秀吉は結婚前から遠い親戚関係にあったことが分かっています。
寧々と秀吉には結婚前にどのような親戚関係にあったかについては下記の記事を参考にしてください。
豊臣兄弟! あらすじと相関図
豊臣兄弟! あらすじ
NHKが、2024年3月12日に2026年大河ドラマの制作を発表した時に公開した「豊臣兄弟!」のあらすじは以下の通りです。
尾張中村の貧しい農家に生まれた小一郎(のちの豊臣秀長)は、田畑を耕し土と共に生きる暮らしに満足しながら日々をすごしていた。ある日、音信不通の兄・藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が意気揚々と姿を見せる。若き戦国武将・織田信長に仕官して大出世を目指しており、小一郎に自分の家来になってほしいと願い出る。
城下町の清須に出てきた小一郎は主君・信長と運命的な出会いを果たす。そして、ついに「桶狭間の戦い」の火ぶたが切られる。信長の奇跡の大勝利に、武士として生きていく覚悟を決めた小一郎だが、それはピンチと苦労の連続の始まりだった―
天下布武への道をひた走る信長のもと、メキメキと頭角を現していく兄の秀吉。その天才的といわれる武功の数々を実現せしめたのが、弟・小一郎の知恵と勇気、そして持ち前の「調整力」だった。
目の前に立ちはだかるハードミッションを絶妙のコンビネーションで次々とクリアしていく二人。やがて小一郎は兄とともに、万民が笑って暮らせる太平の世を作るという夢を抱き始める。
戦国乱世を舞台に、熱い兄弟が夢と希望を胸に突っ走る、奇跡の下克上サクセスストーリー!
豊臣兄弟! 相関図
2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」に登場するキャストやその相関関係について、以下の「相関図」で確認することができます。
豊臣兄弟! 寧々 関連記事と参考文献
豊臣兄弟! 寧々 関連記事
寧々の家族や家系図については下記の記事でも言及しています。合わせて参考にしてください。
豊臣兄弟! 寧々 参考文献
今回の記事を書くにあたって参考にした文献は以下の通りです。著者の黒田基樹さんはともに大河ドラマ「豊臣兄弟!」の時代考証を担当されています。