べらぼう 13話 あらすじ(3月30日放送)
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鱗形屋のつけが当道座の座頭に
蔦屋重三郎のもとにまた鱗形屋が、偽板で「節用集」を作って奉行所に捕まったと言う話が聞こえてきます。
書物問屋・須原屋市兵衛の知らせによると、経営が苦しい鱗形屋はあちこちに「つけ」をためており、その証文の1つが、「当道座」の座頭(ざとう)に流れたと言います。
座頭金の返済に苦しむ鱗形屋の番頭・徳兵衛
座頭(ざとう)とは「当道座」という盲人による職能集団に属する人たちのことで、その一部の者には幕府から「座頭金(ざとうがね)」と呼ばれる高利貸しを行うことを認められています。
鱗形屋の番頭・徳兵衛はその座頭金に手を出して、その返済に追い立てられ、主人に内緒で偽板でお金の工面をしていました。
田沼意次が鳥山検校と座頭金について調査を開始
その座頭金は、町人階級だけでなく、武士階級のそれも江戸城内で問題が上がっていました。老中・田沼意次は、勘定奉行所吟味役の松本秀持に命じて、鳥山検校の身辺や屋敷などを調べさせます。
さらに意次は江戸城西の丸で進物番(しんもつばん)をつとめている長谷川平蔵には、西の丸に勤めている者の中で、誰がどれぐらい座頭金に手を染めているかも探らせます。
べらぼう 13話 ネタバレ
江戸城西の丸で座頭金に手を出すものが続出
田沼意次が長谷川平蔵が調査を命じたことによって、江戸城西の丸でも多数のものが座頭金に手を出しているという驚愕の事実が発覚します。
その一例が森忠右衛門と震太郎の親子です。忠右衛門は長年、江戸城西の丸で小姓として将軍世子に仕えてきましたが、禄だけでは家族が養えきれず、息子・震太郎が「御番入り」をするために座頭金を使って賄賂としてきました。
借金返済に詰まった森忠右衛門・震太郎親子
しかし、森忠右衛門は座頭金はあまりに高利で借金返済ができなくなり、一家揃って逐電しようとしたことが将軍・徳川家治・家基親子の前で明らかになります。
そこで田沼意次は高利貸しを行う鳥山検校らの取り締まりをさせてほしいと家治に申し出ます。
「当道座」とは 盲人たちの職能集団
「当道座」とは盲人のための職能集団であり、その多くは琵琶法師・鍼灸師・按摩師などの実務などを担当していました。
しかし検校のような「当道座」における高位のものは、高利の貸金業を営むことを許されており、大河ドラマ「べらぼう」に登場する、鳥山検校もその1人でした。
幕府が「当道座」に高利貸しを許した理由
彼らが幕府によって高利の金貸しを許されていた理由は、「当道座」には互助的な性格があったからです。高利の金貸しで得た利益を用いて、低位の座頭たちに生活や就業の支援する役割も持っていました。
これは徳川幕府の初代将軍・徳川家康が始めた「身体障害者のための福祉政策」に端を発しており、「当道座」が武士や町人に対しても高利の金貸しを行なって返済を迫るといったことは想定外のことでした(もちろん花魁・瀬川を千四百両もの大金を使って身請けすることも)。
そのため、「当道座は暴利をむさぼる」と判断した徳川家治は田沼意次の進言を受け入れて、鳥山検校らの取り締まりを命じるのです。
当道座・座頭金に関する詳細記事
「当道座」については詳細な記事を用意しました。「べらぼう 検校(けんぎょう) 当道座 座頭金 わかりやすく説明」もあわせてご覧ください。
なお、べらぼうのあらすじとネタバレ初回から一気に読みたいという方は、「2025年大河ドラマべらぼうの全話あらすじとネタバレ一覧」という記事の、「べらぼう 各話あらすじとネタバレ解説」という項目を参考にしてください。
べらぼう 13話 用語
大河ドラマ「べらぼう」13話に登場する用語の用語集です。ドラマを視聴する際の参考にしてください。
- 座頭(ざとう)
- 座頭金(ざとうがね)
- 進物番(しんもつばん)
- 御座の間(ござのま)
- 小姓(こしょう)
- 禄(ろく)
- 足高の制(たしだかのせい)
- 御番入り(ごばんいり)
- 逐電(ちくでん)
- 不義密通(ふぎみっつう)
そのほかの分からない単語につきましては、五十音順になった「べらぼう 用語集」の記事を参考にしてください。
座頭(ざとう)
当道座に属する盲人のうち、最も低い位(階級)のこと。
座頭金(ざとうがね)
当道座の盲人が幕府から公式に認められた、高利の貸金業。
進物番(しんもつばん)
江戸幕府における役職の1つで、大名・旗本からの献上品と将軍からの下賜品を管理する役職のこと。
御座の間(ござのま)
江戸城における将軍の日常的な執務室で、100畳以上のスペースがあったと伝えられています。
小姓(こしょう)
将軍の近侍として日常の雑務や身の回りの世話をする役職。若手の旗本にとっては出世の登竜門。
禄(ろく)
武士が受ける給料のこと。
足高の制(たしだかのせい)
役職に就く者の収入(石高)を補うために、一時的にその不足分を幕府が支給する制度。八代将軍・徳川吉宗が、1723(享保8)年に始めた制度で、実力があるが石高が低い者でも高い役職に就けるようになりました。
御番入り(ごばんいり)
無役の旗本・御家人が将軍の警固や江戸城の警備のために番方(武官)として採用されること。
逐電(ちくでん)
主君の元から逃げて姿をくらますこと。
不義密通(ふぎみっつう)
既婚・未婚を問わず、男女がひそかに通じ合うこと。
13話 主な登場人物・キャスト・役柄
ナレーション・語り
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
九郎助稲荷 (くろすけいなり) | 綾瀬はるか | 吉原の南東の隅にあるお稲荷さん |
板元・出版関係者
役名 | キャスト | 役柄 |
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蔦屋重三郎 (つたやじゅうざぶろう) | 横浜流星 | 吉原大門前にある耕書堂の主人。 |
鱗形屋孫兵衛 (うろこがたやまごべえ) | 片岡愛之助 | 江戸の地本問屋「鱗形屋」の主人。 経営が苦しい |
徳兵衛 (とくべえ) | – | 「節用集」の偽板に手を出す |
須原屋市兵衛 (すはらやいちべえ) | 里見浩太朗 | 江戸の書物問屋 |
吉原の親父たちとその関係者
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
次郎兵衛 (じろべえ) | 中村蒼 | 引手茶屋「蔦屋」の主人。駿河屋市右衛門の実の息子。 |
駿河屋市右衛門 (するがやいちえもん) | 高橋克実 | 引手茶屋「駿河屋」の主人。蔦屋重三郎の養父 |
いね (いね) | 水野美紀 | 女郎屋「松葉屋」の女将 |
吉原の女郎たち
江戸市中の人たち
役名 | キャスト | 役柄 |
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平賀源内 (ひらがげんない) | 安田顕 | いねに発明したエレキテルを持って行かれてしまう |
小田新之助 (おだしんのすけ) | 井之脇海 | 平賀源内の弟子。「俄」に紛れてうつせみを吉原から連れ出して姿を消す。 |
鳥山検校 (とりやまけんぎょう) | 市原隼人 | 当道座を作ることを許された高利貸しの大金持ち |
お瀬以 (おせい) | 小芝風花 | 鳥山検校の妻。元は女郎屋「松葉屋」の花魁・瀬川 |
幕政に関わる人たち
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
田沼意次 (たぬまおきつぐ) | 渡辺謙 | 幕府の老中。鳥山検校の取り締まりを家治に進言 |
松平武元 (まつだいらたけちか) | 石坂浩二 | 幕府の老中首座。「白眉毛」ともいわれる |
松本秀持 (まつもとひでもち) | 吉沢悠 | 勘定奉行所吟味役 |
森忠右衛門 (もりちゅうえもん) | – | 江戸城西の丸の小姓 |
森震太郎 (もりしんたろう) | – | 森忠右衛門の息子。御番入りを目指していた |
徳川家の人たち
役名 | キャスト | 役柄 |
---|---|---|
徳川家治 (とくがわいえはる) | 眞島秀和 | 徳川家十代将軍。鳥山検校たちを取り締まることを命じる |
徳川家基 (とくがわいえもと) | 奥智哉 | 家治の息子で将軍の後継者。西の丸の家臣たちが座頭金に手を染めていることに驚愕する |
べらぼう 13話 蔦屋重三郎 何才?
べらぼう 13話の時代は江戸時代中期の1777(安永6)年のお話です。
このとき蔦屋重三郎は28才、田沼意次は59才、田安賢丸(のちの松平定信)は19才と言う設定です(いずれも数えの年齢)。「べらぼう 年表」の記事と合わせてご確認下さい。