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豊臣兄弟! 加藤清正 キャストは20代の俳優か 秀吉の再従兄弟

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豊臣兄弟!の加藤清正について

豊臣兄弟!の加藤清正とは

NHKの2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」のガイドブックである「豊臣兄弟! 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド) 」が2025年12月15日に発売されました。

ガイドブックでは「豊臣兄弟!」に出演する俳優が多く紹介されていますが、加藤清正役については誰がキャストされて出演するのか公表されていません。

そもそもガイドブックでは大河ドラマ「豊臣兄弟!」のあらすじが1話から17話まで掲載されていますが、この中で加藤清正(1562~1611年)が登場することもありません。

豊臣兄弟! 加藤清正 役のキャストは20代の俳優か

しかし「豊臣兄弟!」の時代考証担当である黒田基樹さんの著作「羽柴秀吉とその一族」では「清正記(きよまさき)」の記述を引用する形で、「加藤清正は15才のときに木下藤吉郎に仕官した」と指摘。

この「加藤清正は15才のとき」というの1577(天正5)年のことで、木下藤吉郎秀吉は苗字を「羽柴」と改めて、近江長浜12万石の大名だった時期に相当します。

「豊臣兄弟!」の17話「小谷落城」では藤吉郎(池松壮亮)の献策によって北近江の大名・浅井長政(中島歩)が殲滅され、旧・浅井の領地には藤吉郎が入れ替わりで領主となります。

「豊臣兄弟!」の17話までのあらすじを読む限り、藤吉郎の与力(木下小一郎・蜂須賀正勝・前野長康・竹中半兵衛など)は何人か登場しますが、家臣となるような人物は登場しません。

しかし譜代の家臣や有力な親類衆の少ない藤吉郎にとって、長浜時代は早急に家臣団を整備する必要があります。そのため加藤清正は長浜時代から家臣として描かれるのではないでしょうか。

なお加藤清正は少年の頃から体格が非常に良かったと考えられています。よって「豊臣兄弟!」の加藤清正役には20代の男性の俳優がキャストされるのではないでしょうか。

加藤清正の出自・秀吉に仕官した経緯

加藤清正の出自 清正の母と秀吉の母は従姉妹であった

加藤清正の父は加藤清忠で、母は聖林院という女性でした。この聖林院が豊臣秀吉の母・天瑞院殿「豊臣兄弟!」のなかに当たる女性)と従姉妹の関係にあります。

そのため豊臣秀吉と加藤清正は母方において再従兄弟(はとこ)の関係にあたります。再従兄弟は6親等の関係にありますから、現代の民法で説明すると、豊臣秀吉と加藤清正はぎりぎり親戚の関係にあったことになります。

加藤清正が豊臣秀吉に仕官した時の様子・背景

上述したように「清正記」では加藤清正が豊臣秀吉に仕官したときの様子が説明されています。

此れ故、虎之助の母おもわれけるは、木下藤吉郎殿今近江の長浜にて五万貫の領知をしろしめされ、豊かなる体なり、此の子田舎にて育たらんには武士の作法も知り難し、只今秀吉を頼み奉らんと分別し、虎之助を召し連れ、長浜に至り着して、秀吉公母へ委細申し入られければ、母公殊の外馳走まし々々、両人共に藤吉郎殿御目に懸かり、母公の側にて養育なり
(中略)
即ち男になし、加藤虎之助と名付け、初めて百七十石の領知を給わり、奉公の身と成る、

黒田基樹 羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで (角川選書) 83ページ

黒田基樹さんは、すでに加藤清正の父・加藤清忠が亡くなっており、清正が秀吉に仕官する直前の時期は尾張国の上中村で有力百姓の立場を維持することが難しくなっていた可能性があると指摘。

そのため加藤清正の母・聖林院が親戚のつてを頼って、清正が近江長浜の大名となった秀吉のもとで仕官できるよう天瑞院殿にお願いしたのではないかと説明されています。

豊臣兄弟! 加藤清正 関連記事と参考文献

豊臣兄弟! 加藤清正 関連記事

Google検索などを使って豊臣秀吉と北政所(「豊臣兄弟!」の寧々に当たる女性)の子供について調べていると、ときどき「加藤清正や福島正則は豊臣秀吉と北政所夫妻の養子だった」と言う情報を見かけることがあります。

しかし豊臣秀吉と北政所夫妻が養子縁組をした子供とは、「於次丸」と呼ばれた羽柴秀勝・ごう・小姫・羽柴秀俊の4人だけです。

加藤清正の母・聖林院が豊臣秀吉の母・天瑞院殿を頼って、清正が秀吉に仕官をしたことを考えると、他の家臣たちと違い、加藤清正は秀吉と北政所から何かと目をかけられ養子同然に扱われたかもしれませんが、正式な養子となったわけではありません。

豊臣秀吉と北政所(寧々)の養子については下記の記事で詳しく説明しています。

豊臣兄弟! 加藤清正 参考文献

今回の記事は以下の書籍を参考文献としています。なおこれらの著作の著者のうち、黒田基樹さんは大河ドラマ「豊臣兄弟!」で時代考証を担当されています。

NHK出版
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著:黒田 基樹
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