2025年大河ドラマ べらぼう 9話 ネタバレ あらすじ

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べらぼう 9話 玉菊燈籠恋の地獄 あらすじ(3月2日放送)

べらぼう 8話までのあらすじ

吉原細見以外の方法で集客を考える蔦重

8話で駿河屋市右衛門は鶴屋喜右衛門を投げ飛ばし、吉原の親父たちと地本問屋の仲間たちとの仲は険悪なものになっていました。

両者の仲が悪くなると、いくら蔦屋重三郎が吉原細見を作っても、江戸市中に流通させることはできません。

9話の玉菊燈籠恋の地獄では、再び吉原から客足が遠のくことを心配した親父たちは、蔦屋重三郎に吉原細見以外の手段で客を集める方法を考えるように命じます。

瀬川に鳥山検校からの身請け話が持ち上がる

一方、吉原の女郎屋である松葉屋では、瀬川(小芝風花)に身請けの話が持ち上がります。盲人で高利貸しの鳥山検校(とりやまけんぎょう)(市原隼人)が、瀬川のために千両(約1億8,800万円)もの身代金を支払うと言っているのです。

ひそかに瀬川のことを想っていた蔦屋重三郎は、瀬川に「身請け話を断ってほしい」と泣いて頼みます。

そこで瀬川は、松葉屋の女将・いね(水野美紀)に断るつもりであると伝えると、いねは意外にも瀬川の申し入れを受け入れます。

べらぼう 9話 ネタバレ(3月2日放送)

地本問屋の仲間ではなかった蔦屋重三郎

「べらぼう」8話で、蔦屋重三郎版の吉原細見「籬の花(まがきのはな)」をヒットさせることに成功しました。ですが、蔦屋重三郎は正式な地本問屋の株(正式な営業権)を持っているわけではありません。

この時点では蔦屋重三郎は、吉原細見を作って吉原の中で流通させることはできても、吉原以外の江戸市中では流通させることはできなかったのです。

本を流通させれば奉行所に捕まったかもしれない蔦屋重三郎

もし無理にでも蔦屋重三郎が作った本を流通させようとすれば、地本問屋たちは奉行所に訴え出て、「モグリの業者」として、蔦屋重三郎は役人の手によって捕らえられ、人生が終了してしまったかもしれません。

身代金が千両(約1億8,800万円)の瀬川

一方、今回は吉原にいた女郎たちの過酷な現実を目にする回です。

1人目は松葉屋の高級女郎である瀬川です。高級女郎といってもその地位に登るための教養や知識をつけるために、相当な身代金を負っているはずで、「べらぼう」では鳥山検校が千両もの大金を支払って肩代わりしたいと言い出します。

財力のない男を好きになっても結ばれない女郎

検校は高利貸しであるため、現在の1億8,800万円相当のお金を出すことが可能です。しかし女郎は財力のない男(間夫)をいくら想っていても、結ばれることはないという非情な現実を迎えることとなります。

足抜けに失敗し折檻を受けるうつせみ

2人目は同じく松葉屋の女郎で座敷持(ざしきもち)という格を持つ、うつせみ(小野花梨)のケースです。

座敷持は6階級に分けられた女郎の格付けのうち、上から4番目です。よって花魁の瀬川よりは身代金は安く済みます。

うつせみの身代金は三百両(約4,800万円)

それでもうつせみを身請けするために支払う身代金は、三百両で現在の価値に直すと約5,640万円です。一介の浪人者にすぎない小田新之助(井之脇海)が払えるような金額ではありません。

そこで2人は「足抜け」つまり無断で吉原を脱走をしようとしますが、あえなく追っ手に捕まります。

女郎を死に追いやる折檻

足抜けを試みた女郎が脱走に失敗すれば、主人から折檻を受けます。要は殴る・蹴るのひどい暴行を受けるわけですが、他の女郎への見せしめも兼ねています。

折檻は苛烈を極め、ときには女郎を死に追いやることもあったそうです。

べらぼう 9話 用語(3月2日放送)

大河ドラマ「べらぼう」9話に登場する用語の用語集です。ドラマを視聴する際の参考にしてください。

  • 身代金(みのしろきん)
  • 身請け(みうけ)
  • 通行切手(つうこうきって)
  • 紋日(もんび)
  • 玉菊燈籠(たまぎくどうろう)
  • 足抜け(あしぬけ)

そのほかの分からない単語につきましては、五十音順になった「べらぼう 用語集」の記事を参考にしてください。

身代金(みのしろきん)

女郎の身請けをするために必要なお金のこと。

身請け(みうけ)

女郎が女郎屋の主人に対して負っている借金を肩代わりして、女郎の身柄を引き取ること。

通行切手(つうこうきって)

吉原唯一の出口である大門(だいもん)で、女性が四郎兵衛会所(しろべえかいしょ)に常駐している番人に見せる通行証。「大門切手」とも言われていたそうです。

紋日(もんび)

江戸時代の吉原で認められていた特別な日。「物日(ものび)」とも言って、女郎たちはいつもより着飾って遊客を取らねばならなかったと言われていました。

また紋日の揚代(遊女に支払う料金)は、通常の日よりも高く設定されたそうです。

玉菊燈籠(たまぎくどうろう)

吉原の名妓・玉菊の死をいたみ、旧暦の6月末に吉原・仲之町通の引手茶屋がこぞってつけた灯籠。 吉原の年中行事である「紋日」の1つであり夏に行われる。

また玉菊燈籠の期間は、一般の女性も通行切手を持っていれば、吉原の中に出入りすることが許されます。

足抜け(あしぬけ)

女郎が主人に無断で吉原から逃亡すること。失敗すると女郎は厳しい折檻を受けることに。

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