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田沼意知が「狂名」を使った情報工作員に
「花雲助」は駿河屋で「酔っ払った男と」ヒソヒソ話を
NHKの2025年大河ドラマ「べらぼう」21話「蝦夷桜上野屁音」で登場する、「花雲助(はなのくもすけ)」とは、田沼意知(宮沢氷魚)の狂名です。
意知は狂歌師の花雲助として身分を偽り、幕府勘定所組頭・土山宗次郎(栁俊太郎)が吉原遊郭の駿河屋で開く、身分不問の宴会に参加します。
すると花雲助は宴会の隅の方で、蝦夷の桜を手にした「酔っ払った男」と何やらヒソヒソ話を。
「花雲助」こと田沼意知は松前藩の内情を探索
土山宗次郎が開いた宴会で田沼意知が何をしているかというと、幕府が蝦夷地に領地を持つ松前藩の上知(あげち)をするための理由を探っているのです。
幕府が正当な理由を持って上知をするためには、松前藩がオロシャと抜荷(ぬけに)をしている不正の証拠を掴む必要があります。
「花雲助」は狂名というよりも変名
そのために意知は土山宗次郎が開く宴会に紛れ。「酔っ払った男」で元・松前藩勘定奉行の湊源右衛門と情報交換をしていたのです。
このことから分かるように、田沼意知が使っている狂名の「花雲助」とは、狂歌連に入って狂歌を詠むための狂名ではなく、身分を偽って情報工作をするための「変名」いわば「エージェント名」といった方がしっくり来るでしょう。
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