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豊臣兄弟の直は実在はするのか?直はこれからどうなる?

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豊臣兄弟!の直は実在したのか?

豊臣兄弟!の直とは

NHKの2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」に登場する白石聖さんが演じる直(なお)に注目が集まっています。「豊臣兄弟!」では、直の役柄を以下の通りに設定しています。

小一郎の幼なじみ“初恋のひと” 小一郎と藤吉郎の故郷である尾張中村の土豪の娘。小一郎と同い年の幼なじみ。男勝りな性格だが、小一郎のことをひそかに慕っている。乱世に翻弄される悲劇のヒロイン

【NHK公式】大河ドラマ「豊臣兄弟!」

「豊臣兄弟!」では寧々(浜辺美波)なか(坂井真紀)とも(宮澤エマ)あさひ(倉沢杏菜)など実在した女性が登場しますが、「小一郎の幼なじみ」の直と言う女性は本当に実在したのでしょうか?

豊臣兄弟!の直は実在しなかった可能性が高い

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結論を言えば「直」と名乗った女性が実在したかどうかは分かりません。

のちに小一郎(仲野太賀)の「幼なじみ」や「初恋の人」は存在したかもしれませんが、それがすなわち尾張の土豪の娘で「直」という名前を名乗っていたかどうかは、可能性は極めて低いでしょう。

なぜならのちに豊臣秀長(1540~1591年)と名乗る小一郎が史料に登場する年代は1573(天正)元年ごろで、登場した年代がはっきりと分かるのは1574(天正2)年からです。

大河ドラマ「豊臣兄弟!」で時代考証を担当されている柴裕之さんは編著された「豊臣秀長 (シリーズ・織豊大名の研究)」で、豊臣秀長が史料の中でいつから登場するのか以下のように説明されています。

そして、「木下小一郎長秀」と名乗る秀長の活動が史料に見られる初見は、天正元年(一五七三)かと年次が比定される八月十六日に近江国伊香郡黒田郷(滋賀県長浜市、旧木之本町)の惣百姓中に発給した書状(「西村文書」『近江国古文書志 第1巻 東浅井郡編』 一三一頁)である。この長秀書状で、織田勢と江北浅井家との戦闘によって村を逐われていた百姓に還住を促し、軍勢の乱妨狼藉行為に対して取り締まりを保証している。
(中略)
翌天正二年七月、秀長は信長による伊勢長島一向一揆の攻撃に、「先陣」を務める一人として参陣をしている(『信長公記』)

柴裕之(編著)豊臣秀長 (シリーズ・織豊大名の研究) 戎光祥出版 13ページ

直は「豊臣兄弟!」のオリジナルキャラクター

引用した文章にある1573(天正元)年とは「豊臣兄弟!」のあらすじに沿って説明すると、第17話「小谷落城」で描かれる年代です。つまり小一郎の動向を史料で示すことができるのは、第17話か第18話以降です。

一方で直と小一郎が幼なじみとして登場するのは1559(永禄2)年。1559年には豊臣秀長がこの世に存在したことは間違いありませんが、本人がこの世に存在していたことと家族構成以外については、何をしていたかは史料でもって説明することはできません。

よって白石聖さんが演じる直という「小一郎の幼なじみで初恋の女性」というのは、戦国時代後期の土豪の娘とはこんな感じだっただろうという想像を含めて描いた創作上のキャラクターであると考えられるでしょう。

豊臣兄弟! 直はどうなる?

直は清須で寧々の侍女になるも生まれ故郷の中村に戻る

では第1話「二匹の猿」以降、直はどうなるのでしょうか?

大河ドラマ「豊臣兄弟!」のガイドブックである「豊臣兄弟! 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)」によると。第2話「願いの鐘」で、直は父・坂井喜左衛門(大倉孝二)から押し付けられた結婚に嫌気がさし、藤吉郎・小一郎たちと一緒に生まれ故郷の中村を飛び出し、清須へと旅立ちます。

第3話「決戦前夜」では、藤吉郎の紹介によって直は浅野長勝宮川一朗太)への奉公が決まり、寧々の侍女に。しかし第7話「決死の築城作戦」では、直は喜左衛門から結婚話を持ちかけられて中村に戻ることになります。

直はいつ「悲劇のヒロイン」となるのか?

大河ドラマ「豊臣兄弟!」が説明する直の役柄の1つに「乱世に翻弄される悲劇のヒロイン」があります。ガイドブックを読む限り「悲劇のヒロイン」と言えるだけの劇的なシーンは描かれていません。

おそらく直が「悲劇のヒロイン」となるシーンについては、第1話から第17話でで構成されるあらすじにも描かれず、サプライズな演出になるか、もしくは第18話以降のお話になるのかもしれません。

豊臣兄弟の直は実在はするのか 関連記事と参考文献

豊臣兄弟の直は実在はするのか 関連記事

「豊臣兄弟!」の直は実在した可能性は極めて低いと説明しました。しかし豊臣秀長の側室を確認すると秋篠伝左衛門尉の娘・摂取院光秀以外にも、もう1人別の女性がいたことが分かっています。

ただこの女性は出自どころか名前も不明です。そのため「豊臣兄弟!」の後半でこの豊臣秀長の側室となる女性が、直と関係する人物という「ドラマの設定」にすることは十分可能でしょう。

詳細については下記の記事が参考になります。

豊臣兄弟の直は実在はするのか 参考文献

今回の記事は下記の書籍を参考としています。これらの著作の著者のうち、黒田基樹さんと柴裕之さんは大河ドラマ「豊臣兄弟!」で時代考証を担当されています。

NHK出版
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著:黒田 基樹
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戎光祥出版
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著:桑田 忠親
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